
はじめに
簿記3級に独学で合格しました。
使った教材は市販テキスト1冊で費用は税込946円。
勉強時間は約2か月で約65時間で点数は84点でした。
勉強は苦手ではありませんが、得意でもなく、本や動画を見て大局をつかむのはそこそこ早い方ですが細かく覚えたり使いこなせるようになるには時間がかかってしまう。
そんなタイプの人間が完全独学でどう攻略したかを記録にし、一つのデータとしていただければと思います。
教材は1冊でいい
たくさんの方が受験される試験なので、簿記は多くの対策本があります。
性格や勉強法、1日の中で取れる時間等は千差万別なので「絶対これがいい」と推奨するのは無意味だと思っています。
同じ1日3時間の勉強でも、通勤通学時間やお昼休憩といった細切れタイムでの3時間と、がっつり朝活1時間半+帰宅後1時間半の3時間の人とでは勉強法が異なってしかるべきですから…。
後述しますが、私の場合は細切れタイムで1時間~2時間ほど勉強時間に充てられそうと見積もっていたので、
- 1冊だけ
- 例題とその解き方が充実しているもの
- 一問一答風で結果だけ知りたいからマンガやイラストは最低限がいい
という基準を決めて本選びを行いました。
選んだのはこちらの本
自分が勉強に充てられる時間や進め方、ストレスなく進められそうな本で書店にあったのがたまたまこれだったというだけなので、これについては実際覗いてみて比較して決めるのが一番だと思います。正直なところ簿記3級であれば、この教材をやってなければ落ちるみたいなことはないかなと思っています。
ちなみにYouTubeなどの動画も覗いてみましたが、意思が弱くすぐに自分の好きな動画を視聴し始めたので動画での勉強はやめました(笑)
演習問題を含めて1冊を一通り終らせ、その後はネットにある無料のCBT対策の予想問題と巻末の統一試験用の問題に取り組むという形で勉強をしていました。
勉強スケジュール(日々の勉強/全体のスケジュール)
勉強を開始したのは9月初旬。
その当時は11月の紙の試験を目標としており、9月中に全体像を掴んで、10月以降はアウトプットをしながら弱点補強、11月に最終調整して本試験というスケジューリングをしていましたが…
試験まで時間があることを言い訳に根詰めて勉強できていないなと感じることが増えたり、11月まで集中力と記憶を維持させるのは難しいなと悟りまして、10月中のCBT試験への切替を決めました。

Study plusで計測した全体の勉強時間はこんな感じ。
9月よりも前(本を見始めたのは春ぐらい)から少し触れてはいましたが、体感として2週間に1回のペースで数ページ読んで勉強した気になっているだけだったので、春と夏は合計5時間も取り組んでいないと思います。

9月は丸々インプット、10月は中旬ぐらいまでインプットで、中旬以降がアウトプット期でした。
下の図の黄色いところがアウトプットをメインで勉強したので、結果的にみるとざっくりとですがインプットに30時間、アウトプットに35時間ぐらい費やしている計算になります。
インプット期は20分刻みの勉強を1日何セットか繰り返したり、よく間違えるところはまとめを作ったりの勉強、アウトプットは実際の演習メインだったのでがっつり60分時間を測った実践演習を行いました。
独学で挫折しないための勉強工夫
まずは大前提として、「いつか必ず合格する試験」という気持ちがありました。
1回目で受かるかは別問題ですが、いつか合格するのであれば早く合格して楽になりたい(余った時間を有効活用したい)という気持ちがあったので、それで後半のアウトプット期は集中できたかなと思います。
前半のインプット期の方が仕訳が何の事象を表しているのか想像するのが難しく、苦しかったのですが、「一旦、読み進めよう!そのうちわかるようになるはず!」と詰まったところもあまり深く考えずにとにかく本のページを読み進めるように意識しました。
最終的に一つ一つの事象や仕訳が繋がりが見えてきたのは決算整理の処理をしているときでしたし、実践演習の時ですら何をどうしたらよいのか分からずにAIに質問を投げた仕訳もいくつかありますし(特に貸倒引当・・・笑)
おおよそ本に書いてあることの7割程度理解できたな、例題を1問見たら他の例題も真似したらできるなという理解度であれば3割の未理解箇所は気にせず先に進めるようにしていたので、勉強で難しくて挫折はありませんでした。
その一方で、社会人としては勉強時間が確保できなくて挫折しそうになったことは何度かあります。事実、春から夏にかけては繁忙期と重なって日々生きるだけで精一杯で何一つ勉強できなかった時期がありました。
それでも秋で落ち着いた時に試験に向き合えたのは、やはり大前提として「いつか必ず合格する試験」であると考えていたのと、加えて簿記3級を皮切りにいろんな資格に挑戦したいことから、早く合格したいから勉強しないとという義務感のようなものがあったからでしょう。
合格してみて
やっと簿記から解放される!!!
感情としてはこの一言に尽きます(笑)
上にも書きましたが、簿記3級を皮切りにこれからいろんな試験を受けたり新しい勉強に取り組んでいますが、簿記の知識が何気ないところで登場しているのを見ると、ほんの少しではありますが勉強して良かったなーと思います。
学生やこれから就職を迎える方とは違い、年収中央値付近の平凡社会人なので現実問題として合格したからすぐに年収が上がるような資格ではありませんが、次のステップに進める第一歩になりました。
こちらをご覧になった簿記挑戦者の皆さんも是非合格を掴んでくださいね。


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